それはあんたの都合でしょ


科学者って奴は…いや科学者に限らず人間全体にその傾向が
強いかもしれないが、ものごと単純化して捕らえたいもんなんだよな。

いやだって、単純化しないと正直十分理解できないものもあるって
ものなんですよ。正直な話、正確な太陽と地球、月、その他もろもろの
天体の軌道ですら我々は十分に計算しきれないってもので。

え、出来てるだろって?
ある程度「単純化したものについて」なら出来てるよ確かに。
しかしものすごく正確な計算となると、正直なところ十分に
行えるわけではない。
大体地球の軌道だって一定じゃないんだぜ。

ともかく、2つの存在からなるものについてはきちんと答えを出せる
のだが、3つ以上となると答えを出すのはきわめて困難である。
(限定的な条件でのみ答えを出すことが可能)

これを多体問題といい、数学者や物理学者は延々この問題と
戦い続けてきた。
ラグランジュやポアンカレといった天才たちによって、積分法の
範囲での証明はなされたが、その範囲外の証明法は未だ不明。

なもんで我々、ありとあらゆることについて単純化して計算
している。現実とずれるだろって?ずれるけど、すべての条件を
考慮してたら永久に計算終わらないわけで。

ありとあらゆることで、出来る範囲で単純化して計算をするのだ。
だからある程度はあってる、単純化の方法にもよるけど。
ただ、すべてにおいて必要な正解を導けるってわけでもない。

確かアインシュタインだったと思うが、「自然は単純さを好む
と語っていた。実際、一見複雑な模様がある特定の数式で
表現できることなどが明らかになってたりするし、個々の部分では
単純な計算式で表現されるものもあるだろう。
例えばシダ植物の葉の並びも一定のルールに従ってたりするし。
フラクタル図形のひとつだよな。数式としてあらわすことも出来るだろう。

しかし、である。

例えばビリヤードの玉を打つのに、普通の台で打つのは技術さえ高ければ
目的の場所に玉を落としやすいだろうが、砂やらごみやらラシャが
めくれてたりする台でまともに転がせるだろうか?

自然とはまさに多体問題の集合であるといってもいい。
なもんで、天気予報とかが当たらないってのもそういうところにある。
パラメーターが多すぎるんだよ。予測不能。

あとこういうのって、人間の脳や思考パターンにも原因があるんだよな。
そんなに複雑なこと把握できないだろ。大体手だって2本しかないし。
物理学者や数学者はふつうの人よか計算能力は高かろう。
ただ、やっぱり彼らも人間なんだ。

それに、である。
そもそもこのパラメーターが全部解明されているわけでもない。
実際問題、まだ計算のために必要なパラメーターが足りない。
どんだけ複雑なんだよ大宇宙。

そういやアインシュタインも数学は苦手だったな。
だったら余計に単純さを好むようにも思える気もちょっとしたよ。

多体問題とけるような知性が宇宙のどっかにいないもんかねぇ。
…まあいたとしても俺ごときに彼もしくは彼女の知性は理解不能かorz

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